みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

鎮火用心集 全 - 翻刻

鎮火用心集 全 - ページ 11

ページ: 11

翻刻

  こぶに軽(かろ)くして十度(とたひ)にはこふ小物を一ツに入   て持行(もちゆき)重(かさね)おけば道具も損(そん)ぜずばせきも   とらず十|倍(ばい)の勝手(かつて)也又|土蔵(とぞう)のなき所なら   ばあき地にかさねおき上にぬれ莚(むしろ)を懸(あっけ)て   度〻(たび〳〵)むしろに水をかくれば蔵も同事なり   此|益(えき)のある事を考(かんかへ)てかわこをいくつも紙   にてはりて置|急火(きうくわ)の折又はすゝはらいの   時にも用ひて調法(てうほう)たるべき事なり 一 寺院(じいん)屋敷方の類焼(るいしやう)は只とび火にて焼(やけ)る   事なれば出火の節(せつ)すはやく家ごとに梯(はし)   子(ご)をかけ水ほうきを持て上(あが)り風|上(かみ)の家(いへ)   を第一にふせくべし家やけされば内の   財宝(ざいほう)はおのづから皆(みな)残(のこ)る事なり然(しか)る   に火事といへば家をば皆(みな)焼(やく)物(おの)とおもひ   麁末(そまつ)にして先(まつ)家財(かざい)にとんぢやくする事   おろかなる事也飛(とひ)火のわづかなる時はやく