翻刻
【右丁】
乾腊(ひもの)となす時(とき)は甘温(あまくうんにして)毒(どく)なし冬月(ふゆのつき)腹痛(ふくつう)する人
煮(に)て食(くら)へば宜(よ)し
ひいか 烏賊魚の子
甘鹹。毒(どく)なし黒白(くろしろ)の二 種(いろ)あり羹(あつもの)に造(つく)り黒汁(くろしる)を
和(わ)したるを黒煮(くろに)と云(いふ)多く食へば虫積(ちうしやく)を動(うごか)す
ひしくい 鴻
甘温。毒なし気味(きみ)雁(がん)と同(をな)し肉(にく)こわくして化(け)し
難(かた)く歯(は)を損(そん)す多く食べからず
ひよどり 白頭鳥
甘温。毒なし中(うち)を煖(あたゝ)め気(き)を壮(さかん)にす
【左丁】
ひばり 雲雀
甘温。毒なし虚痢(きより)を治す
ひわ 金翅鳥
甘温。毒なし
ひつぢ 羊
甘大熱。毒なし五労七傷(ごろうしちしやう)を補(おぎの)ふ
[も]【欄外上部に見出しとして四角囲みで】
もちごめ 糯米
甘温。毒なし脾胃(ひい)を壮(さかん)にし虚寒(きよかん)を煖(あたゝ)め泄痢(くだりはら)を
止(や)め小便を縮(しゞ)め自汗(じかん)盗汗(ねあせ)を収(をさ)む又 痘瘡(ほうそう)を発