翻刻
新纲【枠囲い】𩵋中りに新加賀
荢【注】四十房入たる纲四十一反
同三十房入たる纲四十一
反共に新纲と云《割書:一反は十八|尋四方也》
先㝡上に三年古加賀荢
次に二年古加賀荢次に
新加賀荢次に二年古加
賀荢次に三年古加賀荢
次に四年古加賀次に荢
五年古加賀荢を以て作る
なり但㝡上より㝡下
まで纲の目数廿一あり
二年纲【枠囲い】𩵋中りに二年
加賀荢三十房入たる纲四
十一反是を二年纲と云先
㝡上に四年古加賀荢四房
次に三年古加賀荢四房次
に二年古加賀荢三十房
次に三年古加賀荢十一
房次に四年古加賀荢十一
房次に五年古加賀荢十
二房都合七十二房を以て
作る也新纲二年纲合て
百廿三端なり
【注 「荢」は「苧」の誤ヵ】
いちぶ綱と云此綱二筋
を以てうけを挟みうけ
うけ【枠囲い】 の穴より小綱を通し
結ひ付るなり
此間二尺八寸宛
うけ【枠囲い】桐木長さ
一尺五寸幅五寸厚さ
二寸五分纲付の
うけには穴三ッ
間のうけには
穴二ッあり
現代語訳
**新網** - 鯨の中腹りに新しい加賀苧40房を入れた網41反、同じく30房を入れた網41反、合わせて新網という(1反は18尋四方である)。
最上部に3年古い加賀苧、次に2年古い加賀苧、次に新しい加賀苧、次に2年古い加賀苧、次に3年古い加賀苧、次に4年古い加賀苧、次に5年古い加賀苧を使って作る。ただし最上部から最下部まで網の目数は21ある。
**2年網** - 鯨の中腹りに2年物の加賀苧30房を入れた網41反、これを2年網という。
最上部に4年古い加賀苧4房、次に3年古い加賀苧4房、次に2年古い加賀苧30房、次に3年古い加賀苧11房、次に4年古い加賀苧11房、次に5年古い加賀苧12房、合計72房を使って作る。新網と2年網を合わせて123反である。
**浮子** - 桐材、長さ1尺5寸、幅5寸、厚さ2寸5分。網付きの浮子には穴が3つ、間の浮子には穴が2つある。
いちぶ綱という。この綱2筋を使って浮子を挟み、浮子の穴から小綱を通して結び付ける。この間隔は2尺8寸ずつである。