翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

神州復古養生訓 - 翻刻

神州復古養生訓 - ページ 14

ページ: 14

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【右丁】  水を与て功あるべく旦は菜汁をも冷して与ふべ  きもの也とこれ亦冷水の生を養ふことを証するに  たれり旦これにて考れば丸散の類も水にて呑くたす  べく熱湯をも冷して用べきものか何ぞ敢て熱物  を飲することをせんや 一冷食して冬近く火にあたることなかれ厚着する  ことなかれ老人と蜼共湯婆を用ることなかれかつ?  かしらをおしつゝむことなかれ 【左丁】 一当世の人の如きは胎中よりして火熟調茹の温食にそだ  てられて臓腑は綿の如く筋骨しまらす内こえ皮膚  うるはしく素より非?力にして英雄の気性なし然共  幸にして今四海静謐の御世にあひ昇平の恩沢  に浴して未た其弊を知らす猶美味をたしみ酒  肴に長じしきりに肥脂をかもし淫慾をうごかし  生をちゞめ弱をかさぬ民悉く懶惰(ライタ|直ノウシヨコタルモ)の風と成  武士もおのづから弱に流て忠信の志し立かたし