翻刻
【右丁】
一味噌醤油共に腐 爤#1制のもの也爤制の物はよく内
をあたゝめ肉を肥すと雖共塩毒あるを以ていよ〳〵粘
談をかもし気を閉て四体不随をなす腫物をう
れふるものみそ汁を食すればかならず膿血をます多
く食ふべからずまれに食ふは害なかるべし
一橘柚桃季の類総て酸味の物は骨歯をしめ腎気を
養ひよく津液を生す然に腐穀制造の酸は胃(イ|クソコロ)中に
蟲を生し骨筋をゆるますの害あり多く食べからず
【左丁】
一梅はいかほど熟飪し腐爤ならしむる共天然之酸味を
うしなはず賞し食べきもの也また梅を皮を去よくほし
てたくわへ至酢入用の時は水につけしぼり出しつかふ也
こんぶのしほに和し生肉の醤に用べし
一介#2薑#3椒#4蔊#5の類辛味の物は肝気筋 爪(サウ|ツメ)を養ひ目を
明にし腹中に停滞する物を打ちくたく満腹し或は過
食したる時かならず食べし
一草根木皮総て医薬に用るの類は気味種々なれ共