翻刻
「右帳」
候通唐船へ仕寄候はは大筒稠敷打掛可打沈
候此内ゟ申談候は今夜に究(きはまり)たりと云は林文右衛門
夫こそ何も望所に候と云直右衛門文右衛門に曰扨唐船
に乗付何間程にて可打懸哉と云文右衛門云唐
船者大船にて御座候間近と見へても遠き物にて
御座候間七八間程と相見候はは打懸可申候波有
之候はは廻打波静に候はは一面にならひ打可申?(一字消す)
六主殿曰未波も荒(あらく)候へは一度に打懸候て者未
明に候へは心本なく大筒の儀は存せ(一字消す)す候へ共船之方
あしく(三文字消す)あては廻打なとは如何可有哉と云直右衛門云と??
「左帳」
文右衛門切志の事に候へは存寄如何にと問(とう)文
右衛門か曰廻打成程可然候船も如備(そなへ)????(四文字消す)一二
を付乗前(さき)にと無(なき)様に打可然候と云其時弥次
兵衛とかく一人も怪我等有ていふ宜候波あら
は廻うち波なくは並打等(と)被存候へ?(一字消す)其節我等
共着面可致と命儀一決し丑(うし)の刻頃大嶋人
家前の磯を伝ひ下之鼻より沖に乗登り
おろしかけ唐船へ押かけ可然と相儀し支度
すと秋原佐太夫へは哉と(二文字消す)直右衛門?(一字消す)は舟に乘被申候得
と云て同船す扨文右衛門始拾四人いつれも玉薬