翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

唐船漂流記 四 - 翻刻

唐船漂流記 四 - ページ 42

ページ: 42

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「右帳」 船より二放うち懸る津津ゐて平野宅人の舟より二 放打三番舟より段々に船ならひの通りに無 透間もうちかかる唐人とも火音に驚き矢 倉上棚へあかり頭を下け頭を?躰也余多の 唐人追々上棚江出けれは猶も大筒無透間も 打掛る唐人矢庭にあまた打倒されなき然 躰に見へる段々鉄砲稠敷放かけしかは唐人皆々 船底(そこ)に逃入夜前と違寅の刻頃より次第次第に 海上波静に成しかは是偏に宗像三神織幡 大神の神意也各云あへり弥風波少もなく 「左帳」 唐船うこかされは猶更各勇進して目当にのせて 打立つ大筒の打方は此夜地の嶋に而舟合せし通 に七艘の大筒舟廻り打「舟を漕廻輪乗りのことく に大きにこきめくりて打たる事也」に拾四挺の大筒無 透間打掛る上廻りに出る唐人七八人矢庭に打刈 す就中林文右衛門茨木三太夫平野宅助等は上廻り に出るを矢付す跡備の舟よりも皆々是を見る透間 もなく打懸る鉄砲なれは舟の内に打殺す唐人 大勢うたれ死す何?何?矢付と云?(一字消す)事も難知し 今中仁左衛門平山久兵衛其外矢を打懸る