翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

唐船漂流記 四 - 翻刻

唐船漂流記 四 - ページ 43

ページ: 43

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「右帳」 弥次兵衛直右衛門主殿其外の乗舟の面々は大筒 廻りうちの船のさまたけにならぬ様に舟ひかへ引 途(のき)て各鎗を携へて唐船のもやうを見て相守り 備え斯而次第次第に唐船打破り今朝卯の上刻より 巳の刻頃迄拾四人として玉数七百放打掛る壱人 前五拾数打也巳の刻頃には悉打破り唐人壱人 も上棚辺に不出悉舟底に逃入にけり其時弥次 兵衛勇み悦て直右衛門主殿に向て云う唐船も 悉打破唐人壱人不出大?打殺したると見 ゑいさ舟手を唐船に乗せ焼しと云尤可然とて其 「左帳」 時主殿御手加子者共のれのれと下知す御手加子先 つ三四拾人究竟の者一同に恐いこえを出しすつて 熊手を打かけ打かけ我おとらしと乗入続て山中源 右衛門大塚三郎右衛門宮?(一字消す)嶋彦五郎乗込三郎右衛門 は乗と等(ひとし)く大塚三朗右衛門唐船一番乗と名のる 猶も御船頭御手加子追々に我おとらしとおめいて 乗入明松毛筈かすかい等をめいめい持て乗入御手 加子七八十人乗込上棚に有毛氈?圃園上に有 る才半弓を手に手におつ取海になけ込出(の)る唐人ど を打たおす当りに有船の惣を海になけ込なけ込み