翻刻
「右帳」
散々に打廻り働く上たな之下より出る口々を悉くす
くいに而免打残れし唐人共愍悲しみ唐人共口
口にてのろら加らとよいいるる舎音たかれは相分ら?(一字消す)ね共天我
を助よといふなるべきか船は散々に打破し人わ多く
うたれ残る唐人恐て部や部やに逃隠る戸を差て音
もなし御船手大勢手を分乱?(一字消す)入り口々にかすかいを打
唐人壱人も不出やうにかすかひを打仕廻くまなく
さがしみれは石(いし)炮(ひや)弐挺大筒壱挺有其外玉薬箱
二ツ有小?程のもの也皆々海江投入毛等明松に
火をつけ所々に火つけ火くはりよく仕廻かすが
「左帳」
い壱ツ不足せし故一口塞き残したる所より唐人
壱人はい廻るを見れは大筒に中たると見へて
臀をうたれ血流る舟際より海に突込んとす
れとも不動故御手加子打倒(たを)し海になけ入唐人
の部やに熊手を入てさくしみれは皆大筒に中り
死したる唐人共或は手負たる唐人也なにも海には
ねこみ舟より突落せい立遊して嶋方をして
遊行逃去るを鉄砲に而忽打或は其むかふに小
早舟有れは船漕寄とて鑓に而突殺切殺唐船次第
次第に所々に火つき焼落候故唐人大勢船之?