翻刻
「右帳」
おもかち揖の方へ取付居る所大筒打掛数多
打殺表の方は弥焼上り加居所もなき故?の
方に逃集れは又大筒む透間もうち懸る故海
に飛入れ中に而も一所に集りなきわめきさけふ
声を聞けはてのうらがうと聞ゆ
きなしに逢とき無詮方之??言葉
とり天我を助けに?云ふことはの由
唐船に段々に乘移りし御舟ては唐船焼上らぬ
まへにめいめいの乗船に乗移る(一字消す)る其跡より打ち残さ
れし唐人とも船底ゟはい出火を防消す躰を見
「左帳」
るに才半弓を持て上棚へあかるを是を弥らひ打
かくる打殺され海にころめき落ツ又は焼上る火の
中へ飛入も有?之方へ大繩有に取さかりあわて
さはく所に上廻り焼け廻無詮方海に飛入立游して方
方へ逃んとするを大筒うち懸れは水躰して海に沈
むも有游逃る唐人鉄砲に而打又鎗にて突殺
故少時之内凡七八十人程の唐人皆打殺す唐船は
碇縄やけ切段々に焼流る唐人潮につれ押流され
嶋方をして游逃行船板に取付五六人十町余り
流延を林文右衛門舟追掛させ三拾目玉の大筒頬