琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

琉球談 - 翻刻

琉球談 - ページ 40

ページ: 40

翻刻

  世の中の習ひ.いつもかこざらめ.残る人ないため   まちのぐれ. 又娼妓(たわれめ)の唱ふ歌あり.   いとやなぎ.こゝろくにあらしやば.のよてはろ   もの.かぜにてりよか. 此唱哥は.徠翁も意得られたりしにや.註を ほどこされず.  〇神祇 琉球事略に云.慶長年中.本朝の僧.彼国に ありて.其風土の事を記せし書を案るに.此 国のはしめ.一め男一め女 化生(くはせい)す.其男をシネリキ ユといひ其女をアマミキユといふ.《割書:中良案るに.アマミキユは|中山世鑑にいふ.阿摩美》 《割書:久なり.此説上に記せる開闢の條と異同あり.|あはせ考ゆべし.是非は薩人に正すべし.》此時其嶋小にして. 波に漂(たゞよ)へり.タシカといふ木の生し出しを植て.山の 体(たい)とく.シキユといふ草をうゑ.またアダンといふ木を 植て.国の体となし.遂に三子を生ず.一子は所々の 主(あるじ)の始なり.二子は祝(はふり)の始なり.三子は土民の始なり 其国に火なかりしに.龍宮より求得て.其国成就し. 人物を生して.守護の神あらはる.これをキンマ モンと称す.《割書:中良案るに.キンマモンは諸書に君真物(クンシンモツ)と記せる是なり.キミ|マモノ.の字訓をキンマ.モンとよむなり.イキシチニヒミイリイを》