琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

琉球談 - 翻刻

琉球談 - ページ 42

ページ: 42

翻刻

十尋(とひろ)あまり。小なるものは一丈ばかり。又山神。 時ありて現はる.其数多くあらはるゝ事あり. 又すくなき事あり.其 靣(おもて)は明ならず.袖の長き ものを着す.その衣裳たちまち変じて.或は 錦繡(にしき)の如くあるひは麻衣(あさぎぬ)の如し.二人の童(わらべ)を 従ふ.二郎(じら)五郎(ごら)といふ其衣裳は日本の製(したて)の如く にして.小袖に袴(はかま)なり.神はいかなる事ありてか. 童を鞭打(むちうつ)事あり裩童の啼声(なくこゑ)犬の如し.又を ウチキウといふ海神あらはる事あり.其丈は 一丈ばかりにして.陰嚢(いんなう)ことに大きければ. 裩(ふどし)を結(むす)びて肩に懸く.是等の神の現(あら)はれし事 正しく見たりし事の由しるせり.其国の人の君真(くんしん) 物(ぶつ)としるしたるは.是等の神の事なりと見えたり 《割書:中良案るに.君真物は.キンマモンの字訓なる事.上に云たる|如し.白石先生.いかで心付れざりけん.》猶事の子細は. よく〳〵尋ぬべし.此外.伊勢.熊野.八幡.天満宮の如き. 本朝の神を祭りし社どもおほしといふと云々定西 法師伝に云.氏神の社は.鎮西八郎為朝を祝ひ たり.今に為朝の弓矢社に有り.若盗人ありて. 穿鑿するには.弁才天の社に巫女(みこ)あり.それが.ヤ コミサとて.蛇を連て来り人を集め.其蛇に見