琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

琉球談 - 翻刻

琉球談 - ページ 43

ページ: 43

翻刻

すれば.罪あるもの喰付.いさゝかもたがはず.それゆゑ 盗人といふものなしと記せり.  〇宗派 此国の僧.入唐して法を伝ゆる事をゆるさず.薩州 へ来りて法を学ぶ.衣は朱(かば)黄色(いろ)を着す.袈裟(けさ) の外に一衣を服す.其制 背(ほい)心の如し.断俗と名 づく.帽子(もうす)は.清人(しんひと)の笠帽の如し.氊を以て作る となり.宗旨(しうし)は.臨済宗(りんさいしう)と.真言(しんごん)のみなりと.中 山伝臣信録に見えたり.  〇葬式 国中の民は皆火葬にす.官宦(やくにん)かまたは有力(うとくにん)の家に ては.先一たん生葬(そのまゝはぶ)り.時を踰(こえ)て舁(かき)出し火葬 にするもありとなり.又水葬にして.腐肉を去り. 白骨を甕(かめ)に入.石坎(いはあな)の中に蔵め置.法事を 行ふ時.啓(ひら)いて是を視となり.  〇棺槨并墳墓 棺は円く製す.其高さ三尺ばかり.死者の膝蓋(ひざがしら) を湯にて洗ひ.足を屈(かゞ)め.趺(あくら)をかゝしめて棺 に納むるとなり.墓は山に穴を穿(うが)ちて埋め. 塁に石を以てす.貴家(れき〳〵)は其石を派に磨(みか)かせ