翻刻
【右頁】
天水(あまみづ)を湛(たゝ)へ.下田(くぼた)は次第 坻(びく)にし.泉を引て
下し漑(そゝ)ぐ.入江に河などいづれも鹵入(しほいり)なる故
田地の用水になり難しとそ.
〇貢物
琉球国王より.公(おほやけ)へみつぎする物件(しな〳〵)は.
儀刀(かざりたち)一腰 飾馬二疋 卓(つくえ)《割書:青貝.蒔絵.|なとなり.》大盒子(おほちきらう?)《割書:朱漆.黒漆.|沈金.青貝》
《割書:等なり| 》芭蕉布《割書:無地.縞織.練たると.|練ざるとなり.》太平布《割書:麻なり.幕|幟なとに》
《割書:作る.太平は|地名なり.》久米綿《割書:久米は地名|なり》 泡盛酒 官香
《割書:長き線香|なり》 龍涎香《割書:焼物なり.香餅といふ.碁石の大さに|かため.面に寿福の文字を印す》
寿帯香《割書:色白く細き線香なり.■■にしたがひ其■■つの|如く.くる〳〵と巻く蛇を避る事妙なり》
【左頁】
大抵此等の物なるよし 公より琉球人一の
賜ものは.
【左頁上部】
国王え
白銀五百枚
綿 五百把
前中山王
同 三百枚
綿 三百枚
右前中山王
より之使者
有之
【左頁】
国王え 白銀百枚 綿五百把
使者え 白銀二百枚 時服十重
惣人数え 白銀三百枚
右の通りを下し賜はるとなり.
〇産物
物産は.中山伝信録.土産の部にくはしけれは爰に
もちせり其條下に.油樹なるもの有り其葉橘
の如く.実もまた橘の大さの如し.以て油に