琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

琉球談 - 翻刻

琉球談 - ページ 48

ページ: 48

翻刻

           読谷山王子朝恒 秋毎に見し越度とて故郷の空なつかしみ見つる月影  追風なしとてかの所に十余日船をとゝめ  侍りしころ 追風ふく風の便をまつと浮いく夜うきねの数つもるらん  須磨の浦のにて敦盛の塚を見て 須磨の浦に散浮く花の とへはあはれとしらぬ春風そふく  唐さきの松 浦風も枝となしきぬ御代なれば猶も栄んからさきの松  真野の入江 霜むすふ尾花か袖に月さえてまのゝ入江に千とりなく也  鏡山 くもりなき御代の鏡のやまなれは君か千とせの願も見えける   田子の浦にてふしみの山を見て おもひきや田子の浦辺に打出てふしの高根のゆき雪をみんとは   不二 人とはゝいかゝかたらんことの■ふに■■はぬふしの雪の白妙   霜月初つかたむさしの国にいたりかの所   の月を見て 旅ころもはる〳〵きてもふるさとにかはらぬものはむかふ月影