琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

琉球談 - 翻刻

琉球談 - ページ 49

ページ: 49

翻刻

  藤枝といふ所にて雪積もりける朝 夜のほとは草のまくらに月さえて朝たつ野辺につもるしら雪   松尾山 常盤なる色こそ見えね松尾山みねもふもとも雪のふれゝは   深草の里 ふる雪に鶉の床も埋れて冬そあわれは深草の里   祝の心を 波風も治る着か御代なれはみち遠からぬ日の本の里   去方へ返し 袖の雪あはれをかけしことのはに君かこゝろのほともしられん  附録《割書:二條| 》  〇鎮西八郎の事 此書すてに剞(き)劂(けつ)の功を終(おゆ)るころ去やごとなき 君より.琉球国の臣.紫金大夫.蔡温が撰する所 の.中山世譜を許借せさせたまひぬ.舜天王の 父の事.此書のはじめにも引る如く伝信録 には.舜天王は日本人皇の後裔.【囲み字で大里】按司朝公の男 子也.とあり.朝公は為朝なる事上に言へり.され ども此文まさしく為朝と記さゞれば穏(おたやか)なら