翻刻
にする也煮過ぬやうにすべし葛一升に
胡麻五合/位(くらゐ)よろし
赤貝(あかがい)胡蘿匐(にんじん)
赤貝(あかゞい)わたを去ざつと湯にしてにんじん
のごとく切にんじんの葉(は)をゆでゝあへもの
ひたしもの
酢大根(すだいこん)
三月/大根(だいこん)短冊(たんざく)に割みざつとゆでごま
みそ酢(す)あへ
甘味噌(あまみそ)
麦一合豆一合半あらひ蒸さます糀(かうじ)
二合しほ二合半/暑気(しよき)の時分は三合に
すべし水七分にして仕込十日過てなれる
干(ほし)茄子(なすび)
現代語訳
にする。煮過ぎないようにすべきである。葛一升に対して
胡麻五合程度がよろしい。
赤貝人参
赤貝のわたを取り除き、さっと湯通しして人参
のように切る。人参の葉を茹でて和え物、
浸し物にする。
酢大根
三月の大根を短冊に切り、さっと茹でて胡麻
味噌酢で和える。
甘味噌
麦一合、豆一合半を洗って蒸し、冷ます。麹
二合、塩二合半。暑い時期は三合に
すべきである。水七分にして仕込み、十日過ぎると熟成する。
干し茄子