翻刻
七夕のたんざくを
百枚十文づつ
にて書て
わたす
二三
まい
かゝぬの
をまぜ
てくん
な
とてもの事
に皆かゝぬ
のに
しな
こよりを
そへて
穴もあけて
よこすのを
いおよりを
通して
わたすのが
三百枚
通して
五文づゝ
たんさく
竹へ色〳〵の
紙へ皆まて
書て絵つけ
縄迄そへて
うりありく
七夕さまと斗
書た
のがいかい事
見へる
百には
高い
わたくしの上
ますのは手跡が
能ござり
ますから
此たんざくのたちくづはすきがへしの半
切になれとも白い紙とちがひねにならぬ
ゆへ白い紙をたくさんまぜてかんりやく紙や白□
紙や
現代語訳
七夕の短冊を百枚十文ずつにて書いて渡す
二三枚書かぬのを混ぜてくれるな
とてもの事に皆書かぬのにしな
こよりを添えて穴も開けて寄こすのを、糸縒りを通して渡すのが三百枚通して五文ずつ
短冊、竹へ色々の紙へ皆まで書いて絵付け、縄まで添えて売り歩く
七夕様とばかり書いたのが如何にも見える、百には高い
私の上ますのは手跡が能ございますから
この短冊の反故は透き返しの半切になれども白い紙と違い値にならぬゆえ、白い紙をたくさん混ぜて簡略紙や白紙や