翻刻
ふるたねをまけははやく薹(タウ)たつ畦(ウね)うへに
すれは後に糞を敷によし又新きたねを
うふるには種を家に納むへからすかねて地を
こしらへて子をとる時にすくに早くまくへし
但暑月にはうへて後日をほひして時々水を
かくへし不然は日にいたみて生しかたし生し
て後もおほひして時々日にあてしは〳〵
水をかくへし如此すれは甚人力を費すたゝ
ふるたねを用ひて五月初にうへてよし不
然はことしのたねを六七月にはやくうふへし
八月にまけは日おほひせす水をそゝかすして
生す又虫を取の苦労なし又朔日まきとて
毎月朔日にまけは苗年中たへす小なるを
引てとるへし〇たねをゑらふには花開く時
細なる枝花をみな切去へし不然は秕多く
子小にして生して後其根肥大ならす二月
にはたうたち根老て味なし其内早く根
を取へし十二月正月の初め大こんをおさむる
法のことく早くほりてか乾土にうへおけは老
る事おそし園史曰潮の沙地に宜し