翻刻
用てこえとす尤よし冬月は馬糞をおほふ
へしうふるにうねを深くしねふかくうふへしし
からされは根あがりてあしゝ一年の内五度ほと切
取へしきる度毎にあとに糞水をかくへし〇
月令広義曰根久しくしてましりむすへはしけ
らすわかちて老(オヒ)根をつみさりてうふへし〇
本艸に五月食すれは神をやふるきるには
日中をいむ二月に食して尤よし蜜(ミツ)と牛肉
に同食すへからす〇うへて後年久しくして
地かたくなり根しけくむすぼれたるをはほり出し
わけてうすく植へし上にわらあくたをかくれは
きえやすし剪(キリ)口に灰を置へし間遠くうへ時
々小便をかくれは一茎より二茎を生し葉大
にして味よし又俗にがいと云にらあり冬は葉
枯て見えす其他は皆にらと同し和にして
味つねのにらよりよし薤にはあらす薤はらつ
けうなり
蔥(キ)【左に「ヒトモシ」】和名きといふきは一字なる故に後世にはひ
ともしと云わけぎかりぎなといふも本名を
きと云ゆへなりうす青き色をあさぎと云