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【右丁】
毒汁(どくしゆう)相(あい)混(こん)じて弁(べん)すべからす故(ゆへ)に是(これ)をのみ儘(まゝ)害(がい)に遭(あふ)
事あり●気味 鹹(しほはゆく)小 温(おん)小毒あり偶(たま〳〵)是をのめば必 嘔吐(ゑたきもどし)を
発(おこ)す但し宿食(しよくたい)【ママ #1】臚(はら)脹(はりたる)にのめは吐下(もどしくだ)して治す又《振り仮名:五痹|こひ|しびれ》脚気(かつけ)
瘙痒(しつきう)【ママ】 損傷(うちみくじき)等の症 潮(うしほ)を煮(に)て浴(ゆあみ)すれは験(しるし)あり又潮水 硫(い)
黄(わう)籾糠(もみぬか)を合煮て温泉(おんせん)に擬(き)する方ありこれも鹹(しほけ)少きは
功なし能海辺の人に問(とひ)潮信(しほさき)来を認(みとめ)て汲取用べし
食塩(しよくゑん) 四方海国の民 塩(しほ)を焼(やく)もの多く魚利(きより)に減(おと)らす《振り仮名:貨|くわ|かね》
《振り仮名:殖|しよく|もふけ》の最大なる者也と云 所在(ところ)により好悪(よしあし)あるは人の知所
【左丁】
今こゝに贅(せい)せす●気味 微(すこし)辛(からく)鹹(かん)#2寒(かん)又云 甘(あまく)鹹(しほはゆく)温(おん)小毒あり諸
毒を解(げ)し血(ち)を涼(すゝしく)し 燥(はしやき)を潤(うるを)し痛(いたみ)を定め痒(かゆみ)を止(や)め吐(もとし)をとヽめ
癰(よふ)疔(てう)を治し熱(ねつ)腫(はれ)を散(ちら)し疥癬(かけがり)【ママ】 を愈(いや)す多食は肺(はい)を傷(やぶ)り
咳(せき)を出し人の顔色(かほいろ)及 肌膚(はだへ)黒(くろ)く筋力(すじのちから)を損(そん)ず喘息(ぜんそく)咳(せき)嗽 水(はれ)
腫(やまひ)の人は全く禁(きん)ずへし●歯(は)を固(かた)め眼(め)を明にするは世に知る所
也●煙草(たはこ)に酔(ゑひ)たるに塩湯をのむ立(たちところ)に醒(さ)む●霍乱(くわくらん)#3転筋(こふらかへり)気(いき)
絶(たへ)死(し)せんとするに塩を臍(ほその)中に塡(つめ)上に多く灸すれは即(さつそく)甦(よみがへ)る
●蠼螋尿瘡(やけとのよふにふきでたる)に塩湯わたにひたし度々 蒸(む)してよし塩の功徳(こうとく)