翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

食鑑詹言 - 翻刻

食鑑詹言 - ページ 8

ページ: 8

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【右丁】    一々 挙(あくる)に遑あらす 未醬(みそ) 今味噌の字を通用す 本邦(わかくに)日用の羹汁(しる)にして古 ̄へ より  上下 四民(しみん)倶(とも)に旦夕(あさゆふ)の供(そなへ)穀食(こくしよく)の佐(たすけ)昔(むかし)何人に始るをしらすと云  誠に一日も欠(かく)へからす其功最大なり人常に用て知事なし  中夏(もろこし)及 諸蛮(ゑびすくに)に無処なり●気味甘鹹毒なし中(うち)を補(おきな)ひ気(き)  を益(ま)し胃(い)熱(ねつ)を冷(すゝ)しめ心(しん)腎(じん)二 臓(ざう)を滋(ま)し吐(もどし)を定(さた)め瀉(くたり)を止(や)  め四肢(てあし)を強(つよく)し鬚(ひげ)髪(かみ)を黒(くろく)し皮膚(かわはたへ)を潤(うるほ)し能 産後(さんご)血暈(めまい)瘀(わる)  血(ち)および跌撲損傷(うちみくしき)の血悶(くるしみ)を収(おさ)む病後の羸衰(やせおとろへ)たるを壮(なを)す 【左丁】   老人小児倶によろし酒毒及魚鳥 獣(けもの)菜(やさい)菌(きのこ)の毒を解す凡    人生れて百年(いつしやう)の間(あいた)無病(むびやう)多病(たびやう)によらす飲食(のみくい)皆これを以(もつ)  てすゝむ若 嫌(きらふ)ものは必(かならす)腸胃(はら)に病あるゆへ也証に随ひこれを  療すへし但 白未醤(しろみそ)または未熟(なまなれ)は多食すれはこれらの  功なきのみにあらす反て噯気(おくび)悪心(むねあしく)嘔吐(もとし)心胸痛(りういんのいたみ)を起(おこ)す  能撰用すへし 醤油(しやうゆ) 所謂(いわゆる)食中の将軍(しやうくん)能(よく)諸物(もろ〳〵)の毒悪(とくあく)を製(せい)し平(たゐら)くる  もの也未醤に比すれは些(ちと)伶俐(するど)なり●気味鹹甘冷利毒なし