翻刻
わんのふたの上にのせて出す。いかなる客たりとも
これを賞せぬハなし、酒長ずるにおよんでハ其佳なるすいものなり
【◎囲み四五】 おぼろ大根葛掛け仕方
一大こんの上皮をさり、壱寸ほどに切、釜中に
むし、すり鉢にてよくすり、上場のくずを少しと
寒ざらしのこを少しと入、よくするあハせて茶わんに入レ、むして出すときに、茶わん二 うつして、
くずあんをかけ、おろしせうがをおき ■生姜
出す、但し魚のいる時ならば、玉子のしろミをいれて
よくすり合せ、叉くずのこ・かんさらしのこを少し入候へ
八大こんよくまざり候、担生の大こんのおろしを少し入蒸也
【◎囲み四六】 大こんとろゝ汁仕方
一冬の青身大こんの皮をうすく剥、みそ汁に而よく煮
其まゝひろし、すりばちにてもろつきのなきよう二
すりて、酒だしに醤油のかけんをして、上場の葛を
引也、但しあんかけのくらいにて、右すり大こんの
中へ少しづゝ入てすり申候、扨此中へからミ大こんを