翻刻
【右丁】
/■(こしき)のうちへ/薄(うす)いたにて四寸四方位にしてわくを
/更砂(さらさ) こしらへ但しあつさはよきほどにすべしそのわくの
/玉子(たまご) そこへあつきかみを張り但しのりしろの所いとにて
ゆわへねばかみはなれる物也
玉子よきほと打わり白も黄もひとつにかきまぜ
岩たけを入て右のわくへながしてむし上 ̄ケ小口切也
玉子うちわり白と黄をすくひわけてまづ白の
かたを右にいふ通りのわくの内へ入てわくを少
/琥珀(こはく) しかたむけむし上ケ扨こしきをはなし又黄みの
/玉子(たまこ) かたへかんてんの水をすこし入なべにてかきまぜながら
にかへし此水をすいのうにてこして右わくの内
白のかたまりたる上へながし入れ置はさめてかたまる
さて小口切にすれは図のごとくなりすき通りてうつくし
まつうをのすり身に青粉をまぜかまほこにして
/宇治橋(うちはし) 右のごときわくの内にあわせて切上をかんぎに切て
/玉子(たまこ) 入置玉子の白と黄をわけそのわくの内へまづ白を
ながし入一 ̄トむしして又その上へ黄をながし
又ひとむしして又青かまぼこを入てよくむし
あげる也いくすぢにても如_レ此但しうちかへしてむす也
【左丁】
是はさめのさしみにもり合すりなり
/鮫(さめ) /鮫(さめ)のかはこけばたよくこそげてよくゆがきて
/渦巻(うづまき) 水にてあらひさめ身をくづしたゝきてなま
にて右のかはにてしつかりまきこみ又ざつと
にへゆへとふじ引上ケて小口より切也
魚のすり身 にぬき玉子
かまぼこ を青こぶ /藤花(ふぢのはな) を此なりに
まつ にて 切きみを
まへ まきてゆでる /玉子(たまご) のけてさん
/巻(まき) 小口より切れは しよのあら
かくのごとし みそのせる
中だひ身を 是はするめ
/押(おし) すにつけやき にて
しほつよく /烏賊(いか) する也するめ
/鯛(だひ) して よくひやして
まきつけ /松風(まつかぜ) うすへぎにして
おしを しやうゆさけ
置きて小口切 つけやき
但し/飯(いひ)なし/鮨(すし)ともいふ けしをふる