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萬寳料理秘密箱 - 翻刻

萬寳料理秘密箱 - ページ 59

ページ: 59

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まゝにて。ゆがきて。扨(さて)浅草苔(あさくさのり)をかけ。別(へつ)にのぞき 猪口(ちよく)に。山葵(わさひ)しやうゆか。熬(いり)ざけかを入れて。出(だ)すべ し。但(たゝし)又/汁次(しるつぎ)に。しるを入れ。たまごは、小皿(こさら)に入れ。あさ 草(くさ)のりの粉(こ)は。折形(をりかた)紙(かみ)に。包(つゝみ)出(た)すへし    巻煎(まきに)卵(たまご)の仕方(しかた) 一/鍋(なべ)に湯(ゆ)を。煎(わか)し。扨(さて)たまごを。湯(ゆ)の上(うへ)にて。割(わり)こみ。 煎貫(にぬき)にして。浮上(うきあか)るまて。とくとたきて。外(ほか)の器(いれもの)に。 まんぢうの粉(こ)を入れおき。扨(sて)油(あふら)を煎(にや)し。右のたまご も。とりあげ。まんぢうのこをぐるりと。まぶして。 右の揚(あけ)あぶらに入れ。ざつとあぐべし。遣(つか)ひ方(かた)は。前 に同し。又/茶家(ちやか)しつぽく料理にもよし    卵(たまこ)鱠(なます)の仕方(しかた) 一たまごを。すいぶん。うすく焼(やき)て。長さ一寸ほどに。 ほそくきり。扨(さて)又/煎貫(にぬき)たまごの。白味(しろみ)を。みだれ切(きり) にうすくきり。黄味(きみ)は。こまかに。手にてもみさて 熬(いり)酒にて右のきみを合せ。とくとすり合す。生姜(せうか)の汁(しる) か。山葵(わさひ)かを入れ。右せんきり。たまごを入る。但(たゝ)し少(すこ)し。 大根(だいこん)おろしを。いれるもよし。大(をゝき)分はあくし料理

現代語訳

そのままで茹でて、さて浅草海苔をかけ、別に猪口に山葵醤油か煎り酒かを入れて出すべし。ただし、また汁次に汁を入れ、卵は小皿に入れ、浅草海苔の粉は折形紙に包んで出すべし。    巻煎卵の作り方 一、鍋に湯を沸かし、さて卵を湯の上で割り込み、茹で卵にして浮き上がるまでよく炊いて、別の器に饅頭の粉を入れておき、さて油を熱し、右の卵を取り上げ、饅頭の粉をぐるりとまぶして、右の揚げ油に入れ、さっと揚げるべし。使い方は前と同じ。また茶家の卓袱料理にもよし。    卵膾の作り方 一、卵を十分に薄く焼いて、長さ一寸ほどに細く切り、さてまた茹で卵の白身を千切りに薄く切り、黄身は細かく手で揉み、さて煎り酒で右の黄身を合わせ、よくすり合わす。生姜の汁か山葵かを入れ、右の千切り卵を入る。ただし少し大根おろしを入れるのもよし。大分は悪し料理