翻刻
《割書:合て。ゑん二郎をいろじかけでよぶきやうげん此ごろはやる手也と。|さとつていればきのすけはふとい女郎とおもひよんてしまひ》
《箱:喜の》出恋のすへぜん何かありがてへ句(く)ね。あの二郎はたし
かにはんごろしに仕(し)て置なさると。仇(あた)をしやすにへ《箱:ゑん》や
りてがいふにやあ。はれてお出なさるとも二かいを御ゑん
りよなさる□□□と。かわ羽(ば)をりのひもをみるよふに。
両方へくゞらせていふからどふもならねへ。こふなつ
てみればふびんだよきついことをきりかけもしめへから。江
戸町のかたを付て。いつそをもてむいて。いつてや
らうかとも思ふよ《箱:喜の》そふなされば。きついくどくされ《箱:しあん》
恋つれてむまい所。アヽいろおとこには何がなる《割書:トそばにあ|る三味せんを》
《割書:とつてつめのさきで|めりやすをひく》哥〽水無月も流れはたへぬ浮世
のきしに夜舟こぐてふふり袖のかほにまがきのあと
つくほどに。はてなうきなのてならひもくさめ〳〵のやる
せなく。《箱:おちせ》モシそのめりやすが此ころひろひろめのあつた
すがほとやらかへ。そのあとはどふだへ《箱:しあん》泰琳(たいりん)
がみやうにふしをつけたよ。哥〽︎文のさきめの口べにも