翻刻
ほかへうつさぬ心とは。神〴〵さんもどこやらも。とふにせう
ちであろけれど《割書:合方|》ほれたしやうこをいつみしよと思や
かたきしわすられぬはすられぬ身はおもひいだし
もせぬほどに。思ふているぞへわしやほんにさつして
くだんせわしが名におのじを付ていつかさて。つくろひ
のなき夏のふじ《箱:喜の》京伝がいつぱいに。うがつた
文句だ《箱:ゑん》かなやの白妙がついぜんのめりやすは
何 ̄ニとかいつたつけの《箱:しあん》それはなつ衣さ《箱:おちせ》
花ぐもりは四代目の瀬川さんのついせんだそうだねへ
《箱:ゑん》まへの瀬川はどふしたの《箱:喜の》かんのんの地内にい
やしたかこわれたそふでごさりやす《箱:おちせ》玉の井
さんはやつぱり仲町にいるかねあの子もふしやわ
せだねへ《箱:しあん》そふだそうさ。ぢめへだそうだから。
そふおふな所をみたてに出て居るのだろう。この
ぢういくよしのおいさに。ことづけをして。よこしたつけ
《箱:おちせ》ぜんてへうわきから。をこつた事さ《箱:しあん》おめへの