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コレクション: 山東京伝

通言総籬(其一のみ) - 翻刻

通言総籬(其一のみ) - ページ 15

ページ: 15

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をみやした一片(いつへん)の雲(くも)自西(にしより)自東(ひんがしより)といふ語(ご)さ。 ひやうぐもようござりやした。天地はやつぱりふと じけだか。風帯(ふうたい)一文字はあんらくあんさ《箱:ゑん》をれ にゆづつてくれめへかの《箱:しあん》はなしやすめへよ 《箱:喜の》角町の惣六がかうらいの御所丸(ごしよまる)きんかいを もつていやしたつけ。品川(しながわ)の万千(ばんせん)がもつている 松花堂(せうくわどう)のほていはとんだ出来のいゝものさ。万千(ばんせん) といへばモシまだおめへさんにはなさねへが。柳郊(りうこう) さんか村田屋て大いろごとさ。何とかいふ女郎で ござりやした。此比は村田屋の部屋は扇屋といふ もので。万千もおつぬもうたをよみやす《箱:ゑん》 あそこのその哥といふ女郎をおれがかつたよ新宿 からこした橋成は又あつちへかへつたそふだの。おいろ といふいゝ女郎があつたつけ。妙国寺(めうこくじ)の仁王にてふ ちんがあがつていたつけ《箱:喜の》たゞあさのけしきばかり の所だよ。問屋ばて馬(むま)のいなゝくにはあやまる