翻刻
て《箱:ゑん》大木戸の石はきにせき□の金のはさんで
あるのは。なんだの《箱:しあん》あれは何 ̄ン のかぐわんをかけるのさ
《箱:ゑん》おいらはおいらはあの土地におひてはふ通(つう)だよ。ちつとたび
もしてみやうす。とうじにいつた時 賀達(かたつ)か所へ。いつた
まゝだ《箱:喜の》二世の御ぞんじなくつてもな所さ《箱:しあん》しかしいてき
だもきみありだよ。吉原なみつけとゞけの文をやろうと
いふ所へ。台(だい)の物(もの)をおくりやす《箱:喜の》いやもふ台の物が
きちやを□おゝさわぎさ。こわがるものはお鷹匠(たかじやう)の御 留(とまり)
いやがるものは五ツがはりに正めんをはるの。にぎやかなのはゑ
びすこうさ。みこしをこしらへてにかい中をかづく内も
あり。めしたき男をゑびすにこしらへて。はやしたてゝ
ありくうちもありやす。ぜんてへしろうと芝居
のはやる所さ《箱:おちせ》モシまへかたは松ばやでも度々狂
言がごさりやしたねへ《箱:しあん》丸ゑびやなぞにも
よくあつたよ《箱:おちせ》ぼくがさんが工藤で。玉屋の
山三さんが五郎で。大門の四郎兵衛さんかすけ成(なり)