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コレクション: 山東京伝

通言総籬(其一のみ) - 翻刻

通言総籬(其一のみ) - ページ 18

ページ: 18

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しづか玉屋のゑましむぎ。こいしはつけめさ《箱:しあん》 丁子屋じやあねへが。はてなといゝてへ所だ《箱:喜の》 はやり言葉もあぢなものだ。ちよつといゝだすと むしやうにはやるよ。此ごろのはやりは扇屋のき うふさん。丁子やがはてな。ぶしやれまいそ。おたの しみざんす。松ばやがじやあおつせんか。玉やの おのくび。大文字やのしらァんもよくいふよ。 さまといふ事をせといゝやす。ゑちぜんやは しんにといふことをたんといふね《箱:ゑん》丁子やの日(につ) てんさんと。きれいでざんすよと。松ばやの山寺と。 さかことは。いつの間にかすたつたの《箱:喜の》今でもぼ う〴〵ていふものは。しつたかさ《箱:しあん》おちさんお めへはよくしつてるだろう。大かなやの正月の仕着(しきせ) はなんだつけの《箱:おちせ》たしか地が黒で色入の花た てわき。角のつたやが鷹(たか)のもやうさ。わかなや が若松にかすみ。中あふみやが花ごうしでござり