翻刻
やす。鶴屋はぼたんのすそもやうの時もあり。
ひぢりめんの無地の事もござりやす。角の
玉屋はぼたんさ。松がねやがさくら川さ。松ばや
のくじやくしぼりと。大ゑびやのほうわうが
よくまちがひやしたつけ《箱:ゑん》あふぎやの十二
ひとへ丁子屋の若松に《振り仮名:がく|額》はよく人がしつてる
《箱:おちせ》瀬川さんのつき出しの時は。いつでもかれい
で八ツはしにかきつばたのもやうてごさりやす
大文字屋のつき出しはいつでもとかくさかなのも
やうさ《箱:ゑん》正月元日に礼にでるのは。大びしや
ばかりだの《箱:おちせ》さやうさ《箱:喜の》つき出しの時へや
もちばかり。うちへのこるはどふしたわけだしらん《箱:おちせ》
あれはさわかりやせんよ松ばやはぜんてへかてへ内で
ござりやす。女郎衆にうはぞうりをはかせやせん
今でもはくものは。瀬川さん。松人さん。へ屋もちて
ふたりばかりござりやしやう。そしくれい日には