← 前のページ
ページ 10 / 191
次のページ →
翻刻
【右丁】
道也□【此】みちを成就すべき□【時?】節をわけてきかすへし汝?は
後をよしとし又やすしとすわれは今を善とし又や
すしとする也何れをかさきとすべきぞ爰にをひて汝にま
つ一ツの事をとふへし身のそくさいゑんめいなるへき
事をは誰か汝に約束しけるぞむかしより今にいくたりの
人の上にかはかなき命を頼みてたはかられけると思ふや
•【朱起】さんげれごうりよ宣ふことく悪人後悔をなすにをひ
てはゆるし給ふへしとの御やくそくはありといへとも明
日の命をば御やくそくなされぬ者也爰にせさりよと
いふがくしやのいわく人ありてよはひをとろへて後た
【左丁】
いあくしゆせんのくすりをもちゆへしと是何そはかなき
人の身として一日も命のあやうからずといふ事ありや
と誠に此まよひを以ていかほとのあにまかいんへるのに
たらくしけるぞさんるうかすのゑはんせりよにあらはし
給ふ福(ふく)人といふも此まよひよりたごく【堕獄】せると見えたり
彼(かの)福(ふく)人のもちける知行(ちぎやう)一年の田地 満作(まんさく)なるを以て
かれは心に思へらくかほとのふくゆうを何とがすべき今【「と」にも見える】
もつ蔵をこほちてなを大なる蔵を作り其内に入へしと
然して其身云く数年(すねん)のたくはへばくたいなれは是を
以てあそひたはむれちん□つは山海のびし□□をとゝの