翻刻
【右丁】
あぢ□【はヵ】ひなくかたしとのみ心得それになずみてさきへ行
事なし又ある人は■の広大の御しひに頼みをかけひい
てす頼母敷さへもつにをひては縦(たと)ひ善をばなさすと
と【衍ヵ】いふ共 扶(たす)かるへしと思ひ又人によては世界の大切にか
らめられあだなる栄花をたのしみDsの御やくそくし
給ふけらくにもかへんと思ふ者もあり是みなてんまの
しよいとして人の心をくらまし一しやう罪(つみ)のやつこと
なさんか為のはかり事也中にもきはまりたるまよひと
いふは善の道を後とのぶるやからおほきか故にまづ此
まよひをあきらむへし人ありていふへきは右の道理
【左丁】
あきらかにして善にこみたる事なければまつたくおこ
なふましきといふにはあらず今其つとめをせすといふ共
おこなふへき時有へしと是に付てさんとあぐすちいに
よ御身の上を書をき給ふ事をきけいまた善の道に
入給はさりし以前■へ申給はくいかに御主今すこし待
給へ〳〵やかて我とかをすて世をいとふへしと宣ひしに
たがはず悪人も今日を明日とのべ時より時にうつり行
といへともいつを期(ご)とする限(かぎ)りをしらす是 誠(まこと)に大なる
天まのほうりやく也
されは一切のきりしたん第一のねかひと云はたすかりの