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【右丁】
一ツには十ケ条の御掟にしたかふはたすかりの為にたも
たずしてかなはぬ事也
二ツにはⅮ(天)の御いけんに随(したが)ひ奉るといふは御 掟(をきて)を保(たも)つ合□【力?】と
なる道是也此儀なきにをひては尤あやうき事のみ多かるべし
其故はたとへは真なりともちかひすべからずと授給ふ御けうけ
をたもつ事は偽(いつは)りのちかひすべからずとの御授を保(たも)つ為
の合力となる也 諍論(じやうろん)公事さたをやめよとある事たがひにぶじ
と大切をやふらぬ便となる也わかたからに心をうつすなとすゝめ
給ふ事は□【他?】の財(たから)を望むましき為也あたを恩にほうぜ
よとあ□【る?】事人にあたをなさずなしたきとの望をもやむるた
【左丁】
よりと□【な?】る也如□【此?】の御けうくんといふは皆以て御 □【掟?】を保(たも)つ為の
外(と)がまへの□□【こと?】く也故に御掟の道に外(はず)れまじきと思はゝ御
掟をたもつ計にては達せす面(めん〳〵)ゝの位に応して力及ふ程
御けうくんの道をたもつへしとなけく事 専(もつはら)なりたとへは
みな【右に小文字】ぎる川を渡(わた)る人はをしながされじが為に河上をさして
渡るごとくⅮ(天)の御臣下となり奉る人は授(さす)かりはかりをめあてと
せず猶高上に眼をかけよ縦(たと)ひそれに及ばすといふともたす
かりの為に肝要なる分ざいをきはむべし
三ツにはⅮ(天)心に起(おこ)し給ふ善念に随(したが)ふといふは喩(たとへ)ばよき臣下
は君の仰をまたず其しるし計を以ても達して随(したか)ふ者也