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【右丁】
第九には堪忍(かんにん)の善也然るに此善といふは憐(あはれ)みの御親我等
か功徳(くとく)の為と善をならはせ給はんか為に与へ給ふ難儀しんらう
を心よくこらゆる事也•【朱起】さらもんぽろぺるひよ三十二にいかに子御
主の御せつかんをなけうつ事なかれ又御せつかんの時頼母敷心
をうしなふ事なかれ其故は御大切におぼしめす者を御せつ
かんし給ひ親の子をあひすかごとくし給ふなりと宣ふなり
また•【朱起】さんはうろゑへれよす十二に是をおしへ給ひて宣くいかに
兄弟Ⅾ(天)御親のごとくせつかんし給ひをしへ給ふ時は其道を
以て汝等を□【子?】のことくし給ふと存じいさみを以てこらゆべし
いかなる□【子?】か親□【の?】折檻(せつかん)をうけざる事あらんやⅮ(天)の御子達のうけ
【左丁】
とをり□【給?】ふ御 □(せつ)【折?】檻(かん)を汝うけ奉らぬにをひてはⅮ(天)の御子にては
なし別の□【親?】の子といふせうこ也我等か色身の親より折檻し
たる事を思ひ出せそれをさへ敬(うやま)ひ孝行(かう〳〵)をつくしたる者也然る
時はあにまの真の御親にて在ますⅮ(天)より与へ給ふ御せつかん
を不退(ふたい)の命を保(たも)つ為にいかてかうけまじきとは思ふぞと
宣ふ也如此の御こと葉を以て真の親の役(やく)といふは子を上を
みちびき又子は親の重恩(ちうをん)と心得かうべをかたむけ謹(つゝしん)でそれ
を受へき者也御主◦✕此 鑑(かゞみ)をてらし給ひて御はしよんのさ
いしよに•【朱起】さんへいとろ其御なんをのぞき奉らんとせられし時
御主御親われに与へ給ふなんかんをうけさすまじきとするやと