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【右丁】
とこたへて宣はく此おそれわれにをひてめつらしからす
いくる間もおそれすと云事なしと又尊き•【朱起】あがとんも
此おそれふかくまし〳〵つるがゆへにある人御存生の
かきり科をおかし給ふと云事なけれは何とて御りん
しうをおそれ給ふそととひ奉れはこたへて宣はく人
のすいりやうはⅮ(天)の御あてがひとかくへつなれはなりと
又•【朱起】さんじよあんきりまこある道心者(だうしんじや)の上を書(かき)おき
給ふ事も是にひとしきおそれの道なれはこと葉を
たがへす爰□【に?】のする者也•【朱起】□【ゑ?】すてはのといふ出家一人あり
た□□【ねん?】ぜじゆんへに□【て?】んしやを事とし涙□□【のか?】らさを□
【左丁】
かうむ□【り?】こう□【を?】つみと□【く?】をかさぬといへ共なを□【観?】念く□【ふ?】
うに□【の?】み心□【を?】とゝめんか為□【に?】そのかみ•【朱起】ゑりやすぽろへたの
きとくを御覧ん有し山のふもとにいほりをむすひしば
らくこもりゐらるゝといへ共なを【右に小文字】そこにて修行の道心に叶は
すや思はれけん二人のでしをかの庵りに残し置其身
しでいと云所へうつりゆかるゝ者也是則•【朱起】あなこれゑたと云
山居のしゆつけのあつまりいらるゝ所也人とをき事
二十より鳥さへなかぬ深山(しんさん)【左に「みやま」の振り仮名】なれば浮世のちりのけか
れをはらひ心をすます所にして年をかさね老を送(おく)
られしが又本の庵に帰り日をへすして病の床にふ