← 前のページ
ページ 172 / 191
次のページ →
翻刻
【右丁】
まよひの闇(やみ)にしつみふすとある山居人の記録(きろく)に見えたり
爰を以て人の行儀を善にあらたむる為にはおほく□【の?】□
はりありといへ共第一ふかきくせにまさりてふかきほだしと
な□【る?】事なしたとへはかなづちの数をかさねて打たるくぎは
ぬく事も又かたきかごとくあしきくせの数かさなる程あに
まにふかく其根をさしぬかんとするにしゆつなきかごとし
かるかゆへに若年の時よりそみ付たる悪きくせは老(をい)て後
のき難(がた)くして色をこのみよこしまなるたのしみを重□□【ぬる?】
者也•【朱起】じよぶ二十に悪人は若年の時よりこつずいにとをり
たる悪ごう共にくはんの中にふすといへり又□【ゑ?】いんせりよに
【左丁】
見えたるごとく御たすけてし人をよみがへし給ふ事□【は?】何時も
たやすく在ますといへ共死して四日になる•【朱起】らさろをよみ
がへし給ふ時は御てまを入給ふを以て罪の病の重(おも)き事□【を?】
見よ御涙をなかし給ひ御いきをつき大音をあけ給ふと
•【朱起】さんしよあん十一に見えたり是別にあらす四日になる•【朱起】らざ
ろとはもるたる科にふしたるあにまを指(さし)ての儀也大音を
あげ給ひてよみかへし給ふとはⅮ(天)広大の御きどくをあら
はし給ふとある心なり爰を以て人の行儀をよき道にあら
たむる事是ほどかたき事あきらかなれは善□□【を後?】□
のぶるまよひを捨(すて)て善の道にはしらん事 専(もつはら)也