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【右丁】
爰に今一ツ観すべき事ありそれといふは実もなき□(□の)【頼?】母(も)
敷(しき)をもて【注】ひとへにはかなき夢を見るが【右に小文字】ごとく行儀を□□□【つ?】
なりともあらためんに何のざうさか入へきと汝の思ふま
まにありといふとも其身をあまやかし過せし隙(ひま)はいか
ほどのそんとなるへきぞと観ぜよ□【今?】は何たる後生のたから
をもとむるとも叶ふへきひまありたとへはざいほうのみち
〳〵たる城(じやう)をきりたいらげぶんとり心にまかすへき処に
ゑきなき方になくさみめぐりてそれをとらざるをは誰□【か?】
はぐ人とわらはざるべきいまも□【ろ?】〳〵の善人といふは一時の
光陰はあたひ千金なりとをし□【み?】給ふゆへに徳を□□【もと?】むる
【注 「もって」の促音「っ」の無表記】
【左丁】
こうをはけまし終りなき天の□【た?】からをもとめかさね□【給?】ふ者也
汝もそれをもとむる事叶ふ身を持なからおほくのひまを
むなしくして世上のちりにはせめくりて徒(いたつら)に日を送(をく)□□【らん?】
事いかほとのぐにんとか思ふや然に右の吉事をうしなふ
事は申に及ばすかへつて悪を作り重ぬる事しごくさ
いげのぐ人也•【朱起】さんあぐすちいによ宣ふごとく一切の人の
徳となる事ありといふ共かろきへにある科一ツをもおかす
まじき事なりやいはんや百千世界の人たすけとなる事
ありといふ共何ぞおもきもるたる科一ツをおかすへ□【き?】や
然(しかる)に何たるいはれを以てか汝は罪(とが)をかさねんとはする□【以下欠落】