キリシタン関連史料を翻刻

コレクション: コレクション1

ぎやどぺかどる - 翻刻

ぎやどぺかどる - ページ 186

ページ: 186

翻刻

【右丁】 する事更に叶はざる者也されば一筋のきづな一人のてき なるにをひてはかたむと思ふ頼みも有べしといへ共一かた ならぬおんてきのきづななれは更にのかれ得かたき者 也其故はしやうがいの間は様ゝのうき事にからめらるゝが ゆへに心のじゆうを得ざる者也ある人 生得(しやうとく)物思ひふかきが 故(ゆへ)に萬事につゐて正直((情識)【右に小文字】に心をなやます人もあり或人は せうきたんさいなるがゆへに小事をも大事とみて常(つね)に心を ついやすもあり人によて【注】はあまりにうつふんはなはだしく 萬事につゐてちうやうをまもる事叶はざるもあり是わき て女人の上に見えたりかくしやのいわく女はひとへにちうや 【注 「もって」の促音「っ」の無表記】 【左丁】 うをしらずしてしうしんはなはたしきがゆへに人のこのみ きらふ事も又 至(いた)つてきはまれりとかくのごとく様ゝのきづ なにからめらるゝやからはつたなきやつこの進退にあらずや 誠に一筋のきづなにつなかれ一人のやつこなるさへあはれ なるへき処におほくの主人のやつこなりいましめからめ らるゝにをひてはいかはかり浅ましからんと思ふやそれ人の 位と云はちゑと心のじゆうをたもつにあり然るにしやらくの のぞみを以ては道理の光りをくらまし人のじゆうをうば われちくるいとひとしくなりはつる事誠にくちおしき事 にあらずやこれらの道理あきらかなれは是非(ぜひ)のしあんに