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【右丁】
したがへかれか望(のぞ)みにまかすといへ共からさを蒙り奉りて後は
たちまち御力を以てかれにかち道理にしたがへふする
者也其故は御主くるすにかゝり給ふを以て世界のつかさと
なる天狗をほろほし給ふかゆへに尊き御はしよんの御
くりきをとげ給ひしよりこのかた人は天狗にかち初め
以前はせかいの主人とあかめしもろ〳〵のとんよく以下をかう
ふくして今はいかなるくるしみ又は身の為のたのしみを以
てももるたる科一ツをもおかす事叶はざるほ□【ど?】のしゆうの
ちからを得る者也
§二善人の心のじゆうは何事より□【出?】るそと云事
【左丁】
されはしゆうの力を以てせうりを得る事は何連の道より
出るぞととふ人あらはこたへていへⅮ(天)をはしめ奉り次(つぎ)にか
らさのなし給ふ処也とこれがらさより出る善徳の精力(せいりき)
を以て我等が色身の望みのたけき精力道理【右に小文字】をまけてかつ事
なきやうにおさめはからひ給ふ者也たとへははかせのましなひ
をとなへていきたるとくしやをしゝたりと人にみせ人にあたを
なさゞるやうにするごとくどくじやとなるわれらか色身の
よこしまなるのぞみの生れ付は其まゝありながら身の
あたとならざるやうにおさめ計ひ給ふ事ひとへにからさの
御力ならずと云事□【な?】し是を•【朱起】さんはうろあきらかにあらはし