翻刻
【右丁】
ほまれをかゝけてそれ〳〵のつとめやうとあくをふせ
くれうけんをもしめす考也されは善のいとくをかゝくる
といふ共其つとめやうをみちひかぬにをひては何そ
修行のしんていをきはめんゆへに爰にはしつかいしゆ
せんのこんぎやうをみちひくもの也是につゐてある
かくしや善のはしめはあくをしりぞくにありしかうし
て余善(よぜん)も又つとむるにこそあるへしと《割書:云々》
【左丁】
✙きやとへかとる 下巻第一篇の目録
第一あくをしりそけ善にすゝむへき事をさしのふる
ともからに対するこたへの事 二
第二りんしうの時まて善にたちあかる事をさしの
ふる人に対することはりの事 七
§一最期(さいご)の真実(しんじつ)の後悔(こうくわい)に付ていにしへの善人のをしへ
をあらはす事 七
§二 爰(こゝ)に尊(たつと)き経(きやう)のようてんを以ていひきはむへし 十一
§四右のたうりに付てふしんのひらきの事 十二
現代語訳
【右丁】
誉れを掲げてそれぞれの勤め方と悪を防ぐ
功徳をも示す考えである。されば善の威徳を掲げる
といっても、その勤め方を導かないにおいては何ぞ
修行の真諦を極めんゆえに、ここには実際に主
戦の懇行を導くものである。これについてある
学者は「善の始めは悪を退けることにあり、そうして
余善(よぜん)もまた勤めるにこそあるべし」と《云々》
【左丁】
✙ギャド・ペカドル 下巻第一篇の目録
第一 悪を退け善に勧むべき事を差し控える
友からに対する答えの事 二
第二 臨終の時まで善に立ち返ることを差し控える
人に対する道理の事 七
§一 最期の真実の後悔について古の善人の教えを
表す事 七
§二 ここに尊き経の要点を以って言い極むべし 十一
§四 右の道理について不審の解明の事 十二
英語訳
【Right page】
honor and show the respective ways of practicing virtue and preventing evil,
along with their merits. Therefore, even if one proclaims the power of virtue,
if one does not guide the way of practicing it, how can one
reach the true essence of spiritual cultivation? Thus, here we guide
the earnest practice of the Lord.
Regarding this, a certain scholar says: "The beginning of virtue lies in rejecting evil, and
other virtues should also be practiced" 《etc.》
【Left page】
✙Gyado Pecador Table of Contents for Volume 2, Part 1
Chapter 1 Response to friends who hesitate to reject evil
and encourage virtue 2
Chapter 2 The principle for those who hesitate to turn to virtue
until the time of death 7
§1 Revealing the teachings of ancient virtuous people regarding
true final repentance 7
§2 Here we shall conclude with the essential points of sacred scripture 11
§4 Clarification of doubts regarding the above principles 12