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【右丁】
給いていかなれは人とんよくの念を満(みて)ざるぞ畜(ちく)□(しやう)さへ其望に
限(かぎ)りありうへては其食を求めあきぬれは則やみぬ 只福人のみ
其 欲(よく)に限(かぎり)なし常(つね)に貪(むさぼ)りうばひて終(つい)にやむごなしと宣ふ者也
五たとひとめりといふとも一身の自由(じゆう)を叶ゆるより外何事
かありや宝(たから)のおほき所には必徒(かならずいたづら)につかひついやす道お
ほき者也汝はⅮ(天)に頼みをかけ其御めくみにまかせ奉るにを
ひてはみだ□【り?】に心をつからかす事をのがるへしⅮ(天)に頼みをか
け奉る人をはなち給ふといふ事なし食(しよく)せずして叶はざる身
を□たへ給ふ御主は何そうへて死するを見 □(すて)【捨?】□□【給ふ?】べきや小鳥
をは□【ご?】くみ給ひ□【野?】草を花(くわ)□□▢(せう)【小?】▢(ちう)【虫?】□□□□給ふ御方はいか□【で?】
【左丁】
か人の所用(しよよう)を見 捨(すて)給ふ事あらんや光□□□□すく死をい
そく事矢のごとくなるかりの宿(やど)りに何□【と?】てありはてん覚
悟をなすぞ現在は旅也 荷(に)のかろきほとゆ□【き?】やすしさいご
の時ひんなりとて福(ふく)人にをとる事あるべから□【ず?】世界をはな
るるにおしからず御かんぢやうはかろかるべし福人は是にかはり
て世界にふかくしうぢやくしさいほうをはなれん事を惜(をしみ)み【衍?】死す
るを悲(かなし)み叶はざる名残を思ふ上に御 勘定(かんぢやう)は重かるべし
六如何に福人誰が為にざいほうをたくはへ重ねんとはするぞ汝
はだかにして生れたるごとく又はだかにしてしすべしひん福(ふく)
にして出たるごとく又ひんにして帰るべしつね□【に?】是を観ぜよ