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【右丁】
貴きあほすとろ御をしへをひろめ給はん為にいか程の
なんかんをかこらへ給ふといふ事を見よまるちるを初めとし
て数多(あまた)の善人達中にも木の下かやがもとをすみかと
して山居し給ふ人はいか計のしんくをしのぎ給ふとか
おもふやひつきやう天にをひて今けらくをうけ給ふ善
人達何れかやすき道をもてはらいそを得給ふ人ありや
されは尊き御をしへのひろまり給ふ事はこれらの善人
たちの御しんらうのゆへなり
二には御作の萬物を見るに一ツとしてむさくけだいなる
はなし天のあんじよはつねにⅮ(天)をくぎやうさんたんし給ひ
【左丁】
諸天三くわうは十二時の間人の為にめくるにをこたる事なし
草木は飛花(ひくわ)落葉(らくやう)果実(くわじつ)のつとめをなしむしけらの類(たぐい)に
至(いた)るまでもをのが様ゝつとめを□【な?】さすといふ事なしちゑな
き鳥けだ物むしけらのたくひ□【ま?】てもをのづからのせいとく
にひかれてむなしくいる事なき時はいかにいはんや分
別智を帯(たい)する人としていたつらにくわうゐんを送らん
事はぢてもなをあまりある事なり
三ツむなしくはつるたからをもとむるにさへおほくのしんら
うをしのぐ者也いはんや終る事なき天の御 宝(たから)をもとめん
為に何事にかなづむべき見よ汝今は隙(ひま)あり力あり此