キリシタン関連史料を翻刻

コレクション: コレクション1

ぎやどぺかどる - 翻刻

ぎやどぺかどる - ページ 70

ページ: 70

翻刻

【右丁】 天狗は其身のはたもとの者よりも進退する事叶わぬ者 になをつよくしやうげをなす事ゑきありと思へは也てきの ちまたになからふる間はつねにかつちうをたいして其かく ごすべき事せんよう也もし時として汝があにまにきずを 付る事ありといふともあひかまひてかぶとをぬぎかうさん する事なかれたゞぐんちうの名をあげん事を思ひて疵(きず) をかうむるゆうしやのなをたけくいさむがごとくするにをひて はけつく其きずを以てあたらしくすゝむ力をもち汝をお ひ来(きた)る者を又おひかへすへし若又二たび疵(きず)をかうむると云 ともかつて心をよはらす事なかれいくさのならひとし□【て?】 【左丁】 ゆうしやのきずをかうむらずといふ例(れい)【左に「ためし」の振り仮名】有べからずたゞてき□【に?】 かうさんせざる事を本意とするか故にきずをかうむるとて まけたるにあらずたゝきずをかうむりて後力をよはらしたて ほこを捨(すつ)る者をまくるとする者也 若(もし)きすをうくるにをひては □【す?】なはちれうぢせよ其故はおほくの疵よりも一ツの疵は治(ぢ) しやすく古き疵よりもあたらしき疵はなをす事 安(やす)し 又天狗のしやうけ来らん時用心せざる計にてたつしたりと おもふ事なかれかへつて善をつとむるたよりとせよ然らは Ⅾ(天)のがらさをかうむりさまたげはいよ〳〵善のもとめとなり 萬事汝が徳となるべしぼうしよくゐんらんのみたりなる