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諸家通用/即席料理 - 翻刻

諸家通用/即席料理 - ページ 34

ページ: 34

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○夏(なつ)のこゞり  此仕やうは醤油(しやうゆ)だしのかげんをよくして水七合に         かんてん半本(はんぼん)入てよる煮(にる)、尤用ゆへきもの何になり         とも入 煮(に)る。よき時分(じふん)に鉢(はち)へうつし直(すぐ)に水にひやす也 ○同つらゝ   此仕やうは、何にても、葛をふりかけて湯(ゆ)がくなり         其品によりを?りわけなます等(とう)に用てよし、尤         こゞり、つらゝ、いづれも精進魚類ともによし ○紅(へに)ふのやき  是は茶巾餅(ちやきんもち)のあんの入らさるを求(もと)めてさしみにつかふべし ○湯波(ゆは)あんへい 此仕やうは生(なま)ゆばときぬこしたうふの水けを去(さ)り         すり鉢(はち)にてよくすりあはせ葛少し酒しほ少し         入てよき程にのばし茶(ちや)わんとりて湯煮(ゆに)するか         蒸(む)して茶わんもの菓子椀(かしわん)やうのものにつかふ尤あ         しらい何にても見合(みあw)せ扨又右之仕(し)やうにてかやく         を入れむして出(いだ)すもよし

現代語訳

○夏のこごり  この仕方は醤油出汁の加減をよくして水七合に         寒天半本入れてよく煮る、尤も用いるべきもの何になり         とも入れ煮る。よき時分に鉢へ移し直ぐに水で冷やす也 ○同つらら   この仕方は、何にても、葛をふりかけて湯がくなり         その品によりを選り分けなます等に用いてよし、尤も         こごり、つらら、いずれも精進魚類ともによし ○紅麩の焼き  これは茶巾餅の餡の入らざるを求めて刺身に使うべし ○湯波あんぺい この仕方は生湯波と絹漉し豆腐の水気を去り         擂り鉢にてよくすり合わせ葛少し酒塩少し         入れてよき程に延ばし茶碗取りて湯煮するか         蒸して茶碗もの菓子椀様のものに使う尤も         あしらい何にても見合わせ さて又右の仕方にて薬味         を入れ蒸して出すもよし