キリシタン関連史料を翻刻

コレクション: コレクション1

Barb.or.153.pt.A - 翻刻

Barb.or.153.pt.A - ページ 111

ページ: 111

翻刻

弟 第十のあるちいご科の御ゆるしとは   何たる事ぞ 師 ばうちいすもへにてんしや其外のさか   らめんとすを以てがらさを与へ給ひ科を   ゆるし給ふによて実の科の御ゆるしと   云事はさんたゑけれじやにのみあり   と申儀也 弟 第十一のあるちいごにくたいのよみがへ   るべき事とは何事ぞ 師 世界のをはりじゆいぞの日一さい人間のあに   まいんへるのにをちゐたるもはらひぞに   御座ますべあと達ものこらず本の色身   によみがへり我善によて蒙たるあにまの   くらふりあを現世にて合力となりたる色

現代語訳

弟子:第十のアルティーゴ(信条)「罪の赦し」とは何たることでしょうか。 師:バプティスモ(洗礼)やペニテンシア(痛悔の秘跡)その他のサクラメント(秘跡)を以てグラサ(恩寵)を与え給い、罪を赦し給うによって、真の罪の御赦しということはサンタ・エケレジア(聖なる教会)にのみあると申す儀でございます。 弟子:第十一のアルティーゴ「肉体の蘇るべきこと」とは何事でしょうか。 師:世界の終わり、ジュイゾ(最後の審判)の日に、一切の人間のアニマ(霊魂)が、インフェルノ(地獄)に落ちておるものも、パライゾ(天国)におわしますベアト(福者)たちも、残らず本の色身(肉体)に蘇り、我が善行によって受けたアニマのグローリア(栄光)を、現世にて合力となりたる色身