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よて身の為大きなるあたなりとおもふ者お
ほかるべし其故は我がき□【に】さかひ□【心】に叶はざ
る者に何としてそいとぐべきやか様の者を
つまとさだめふうふのけいやくせんよりは
しかじつまをたいせざらんにはとおもふ者おほ
かるべし
師 其ふしんもとも也然と云へ共そうじて世間
のはうにも何のはつとをなり共さだむる時
万人の徳をはかりて其きそくをゝく者也
もし其内に人有て万人の為にはさもあら
ばあれ我が為には此はうしきふかなりと
おもふ者も有べしたとへば国中より他
国へ八木を出す事有べからずとのはつと
をゝかるゝ時ばい〳〵を専とする者の為には
【キリシタン関連資料「ドチリナ・キリシタン」82コマ参照】
現代語訳
よって身の為に大きなる仇なりと思う者多かるべし。その故は我が気に境心に叶わざる者に何として添い遂げるべきや。かような者を妻と定め夫婦の契約せんよりは、しかじ妻を帯せざらんにはと思う者多かるべし。
師「その不審もっともなり。然れども総じて世間の法にも何の発途をなりとも定むる時、万人の徳を計りてその規則を置く者なり。もしその内に人有りて、万人の為にはさもあらばあれ、我が為にはこの法式不可なりと思う者も有るべし。たとえば国中より他国へ八木を出す事有るべからずとの発途を置かるる時、売買を専らとする者の為には