キリシタン関連史料を翻刻

コレクション: コレクション1

Barb.or.153.pt.A - 翻刻

Barb.or.153.pt.A - ページ 98

ページ: 98

翻刻

  是即でうすひいりよとかうし奉る也   故にでうすはあてれと同じきすゝ   たんしやにて御座ます也 弟 第三のあるちいごすひりつさんとより   やどされ給ひてびるぜんまりあより生   給ふと申心は何たる事ぞ 師 でうすはあてれの真の御子にて御座ま   すでうすひいりよ貴きびるぜんまりあ   の御たいなひにをひて我等がにくたいにか   はらざる真の色身と真のあにまをうけ   あはせ給ひて真の人となり給ふと云へ共で   うすにて御座ます御所はかはり給ふ事な   くいつも同じきでうすにて御座ます也   此びるぜんさんたまりあより生給ふを名

現代語訳

これ即ちデウス・フィーリオ(神の子)と申し奉るのです。故にデウスはアテレ(御父)と同じきスブスタンシア(実体)にて御座います。 弟子:第三のアルティーゴ(条項)「スピリトゥ・サント(聖霊)によりて宿され給いて、ビルジェン・マリア(聖母マリア)より生まれ給う」と申す心は何たることでしょうか。 師:デウス・アテレ(父なる神)の真の御子にて御座いますデウス・フィーリオ(子なる神)が、貴きビルジェン・マリア(聖母マリア)の御胎内において、我等が肉体に変わらざる真の色身と真のアニマ(霊魂)を受け合わせ給いて、真の人となり給うと云えども、デウス(神)にて御座います御所は変わり給うことなく、いつも同じきデウスにて御座います。このビルジェン・サンタ・マリア(聖なる聖母マリア)より生まれ給うを名

英語訳

This is what we call Deus Filio (God the Son). Therefore, Deus possesses the same substantia (substance) as the Atere (Father). Disciple: What is the meaning of the third artigo (article): "conceived by the Spirito Santo (Holy Spirit) and born of Virgen Maria (Virgin Mary)"? Master: Deus Filio (God the Son), who is the true Son of Deus Atere (God the Father), received within the precious womb of Virgen Maria (Virgin Mary) a true physical body and true anima (soul) no different from our flesh, and thus became true man. Yet His nature as Deus (God) does not change - He remains always the same Deus. This birth from Virgen Santa Maria (Holy Virgin Mary) is called