翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

外国漂流記 - 翻刻

外国漂流記 - ページ 10

ページ: 10

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飯台なり瀬戸物至而 麁仏(ソブツ)に見へ日本の相馬の国より出る瀬戸に同し 上物瀬戸は他国ゟ来るよしにて是を□■す 一塩は山奥の井戸より汲是をせんじ塩とする也味噌醤油一円なし酒は 麦にて清酒を造る風味は殊之外辛(カラ)し酔(エイ)も甚し其外名酒は種々 売物に有り私とも仲間の佐兵衛と申者本流の濁(ニゴリ)り酒を造りて是を 商ふ多売て銭をもふけ候也名酒の出る国をイシハンツケと云此国ゟ 渡りてみりん酒三年酒九年酒其外名酒有り 一米は一円□し大麦小麦を畑へ作る然しやしなひを用る事なし ゆへに麦の穂(ホ)至而小き穂也畑は多有麻の類多出る也 鍬(クワ)は不用 鋤(スキ)計也 一家作は長さ拾弐三間程横六七間程有り商人町家の家作は家を建(タテ)る 間数地面を深く掘り家となすべき四方を石にて築上け四方へ厚く土(ツチ)を塗(ヌリ)其上に 小屋組をして屋根を板にて葺(フク)も有り瓦(カワラ)ふきも有 軽(カル)き貧(ヒン)家又は作人等の家は 四方とも□木の柱にて作る也惣して畳(タヽミ)はなし板敷也 一蘿蔔故蘿蔔冬葱なと有牛房茄子はなし 一此国の人昼夜腰をかけて居る夜は床(ユカ)に上り寝る也夜具は表 羅紗(ラシヤ) 裏(ウラ)は獣の皮也高き人はソウフリと云獣の皮を附也中ゟ已下の人は 兎(ウサキ)の皮を付也敷ふとんは羅紗裏は皮也中に鳥の羽を入用る也 一枕(マクラ)は《割書:ホトシカ|といふ也》長さ三尺也獣の皮へ鳥の羽を入て用る也長さ三尺は夫婦弐人 にて枕壱ツを用又 独身(ドクシン)者は長さ弐尺の枕也独身者の哀なるは何れの 国にても同事也枕の長短(チヤウタン)を定む事国の掟(ヲキテ)也身を慎(ツヽシミ)妻を持子を