翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

外国漂流記 - 翻刻

外国漂流記 - ページ 12

ページ: 12

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はれける也 一正月元日計酒肴にて祝也年越しとて誕生(タンジヤウ)日を祝ふ也親類朋友 集り三日程祝ふ也 一日本水主の者とも十二月大晦日に玄米弐合五勺買調正月元日に洗米いたし 天照大神宮歳徳神船玉神其外諸神え献(コレヲ)_レ之(ケンス)彼弐合半の米銭四拾文に 求め四拾文の銭は日本の銭相場金壱両に六拾文と見■考算用(サンヨウ) すれは寛永銭六百文之割合也米一粒も不熟他国より商売に来る 米なれは如斯高直也故に大病人なと人冬のことく少々■買用 貧者(ヒンシヤ)は用る事不叶哀なる国なり 一此所に大川有三日路川上に大なる沼有此沼にて種々魚を漁(リヤウスル)也日本の 魚とは品替り形も別噺にて延かたし 一 医師(レイカレ)は病人うぃ療治(リヤウジ)する時薬を口より一切不為呑水薬は肛門(コウモン)より さし入用□万病ともに如斯療治する也用る時は肛門よりクタを以 吹込也 一此所の人男の長六尺程女は少し■し衣類は中ゟ以上高官の人日本にて唱る 蝦夷錦(エゾニシキ)といへる物を着し又珍物なりとて木綿を用中より已下の 人は用る事不叶高直なれは也下の木綿壱反といへるは長さ三尋 三尺程有り此国の金にて三両余に調也上々木綿は莫太(バグタイ)に高直□る 物也中ゟ下官の人々羅紗ビロウトの類を常に着る也染色模やう いろ〳〵有しかし日本の木綿よりよき事はくらべ物にならす也